アベハゼ Mugilogobius abei スズキ目ハゼ科
全長:4cm
採集・購入時の全長:1.8cm、3.7cm
飼育数:2
餌やり:楽
性格:大人しい
画像個体の全長:3.7cm
汚染に非常に強い
汽水魚で最も飼育しやすい魚だという。調べてみると脅威の能力を持っているのでそれも正しいようだ。他の魚はアンモニアを排泄するが、アベハゼだけは(?)尿素を合成することができる。それでひどい汚染地帯でも生息でき、むしろきれいな水の中では他種に追いやられるようである。さらに、アベハゼは淡水でも海水でも飼育できるという。これはさすがに信じがたく、生息地は「河口」としか見つからない。そうだとすると海水では長期飼育できない。真実は長期飼育しないとわからない。ヘドロが溜まった場所で多く見つかることがあるようだが、最初は潮だまりで1匹だけ見つかった。その後、同じ地点の泥底の箇所によく数匹いるようになった。
餌も簡単に食べるが、最初飼育した時は人工飼料を食べなかった。冷凍ミジンコは好きなだけ食べた。隔離ケースに入れていたからかもしれない。その後成魚を捕まえられ、どの餌も食べた。餌やりの際に他の魚にやや攻撃性があるが問題ない範囲に思える。ホシハゼには一方的にやられている。自然下では泥中の有機物を食べるため、水槽内に栄養分がそれなりにあれば生きられそうである。しかし小さい水槽で確実に飼うのがいいと思う。顔やひれ、模様が特徴的で、時期によっては赤茶色や黄色が出るため、飼いやすさ抜きで欲しい種類である。