アイナメ Hexagrammos otakii
                   カサゴ目アイナメ科
 全長:40cm
 採集・購入時の全長:5cm
 飼育数:1
 餌やり:少し楽
 性格:やや攻撃的

 画像個体の全長:5cm

節操なく食べる

 大人気の釣り魚。やや寒い地域に多く、黒潮流域では近縁でより小型のクジメの方が多く見られる。種苗放流が行われており、個人の飼育例も多いのだが、経過報告があるのはいずれも釣りで捕獲した大型個体から始めたもの。幼魚を採集して飼育を始めた人はほとんど見つからない。そもそもアイナメとクジメの区別ができていない例も多い。アイナメは汽水ではほとんど生きられないのだが、2017年汽水域で5cmの幼魚を採集できた。上から見ても初めて見る魚であることが明らかで、捕まえて横から見るとアイナメの仲間であった。アイナメだとクジメより高温に弱い上、大きくなるので持ち帰るのを迷ったが、ここで試行をやめると後悔する気がして持ち帰った。

 クジメの飼育は易しいようなので餌の心配はあまりしなかったが、やや時間がかかり5日でむきエビ、人工餌を食べた。慣れると底を歩くように動いて落ちた餌をよく食べ、意外と大きな餌も食べる。たらふく食べるという印象で、非常に魅力ある魚だった。しかし水槽底の魚にやや攻撃的で、一緒にいる魚はハオコゼ以外浮いていた。養殖されている食用魚のうち、ヒラメは多く、マダイはときどき観賞用に流通しているが、現状より多くの種を売るべきだと思う。

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