アシシロハゼ Acanthogobius lactipes  スズキ目ハゼ科
 全長:8cm
 採集・購入時の全長:6cm
 飼育数:2
 餌やり:楽
 性格:大人しい

 

マハゼ風で大人しい

 ハゼの種類が多い場所で夏~秋から見られた。マハゼと似ているが、頭が小さめで成魚には白い横縞があり、オスの第一背鰭は条が伸びる。精悍なマハゼに対してアシシロハゼは輪郭が丸いと思う。特徴の薄いハゼ類は幼魚では区別が難しい。他にマハゼは凶暴らしいがアシシロハゼはおとなしい・・・というか臆病である。

 まず最初は砂などに隠れてばかりでほとんど外に出ない。やがて顔だけ出すようになって、そこに餌を持ってくると食べた。この手のハゼで砂を食べて有機物などを摂取することは普通であるので、完全な絶食状態ではなかったんだと思うが、食べ始めるとたくさん食べる。大きなゴカイを強引に食べようとはしなかったが、マハゼとずれて現れて、マハゼの幼魚を食べるというから魚を食べないわけではないであろう。実際アシシロハゼを入れてから小さいヒメハゼがあまり餌を食べなくなった。アシシロハゼの6cmに対して3cmのヒメハゼでもそうだった。水槽を大きくすると問題なかった。

 飼育してしばらく経った後真ボラを一緒に入れて、少しの間は何もなかった。しかしボラが大きくなって、体格差が小さくなるとボラを嫌って餌を食べにくくなった。次第にボラがアシシロハゼにつきまとうようになって餌を食べるところを見なくなり、この状態が長く続いた。他にも魚が増えて、少し経つとそこまで神経質ではなくなった。飼育した2匹はメスで、オスだとここまで大人しくないようである。

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