キヌカジカ Furcina osimae  カサゴ目カジカ科
 全長:10cm
 採集・購入時の全長:3cm、3.7cm
 飼育数:3
 餌やり:少し楽
 性格:一応大人しい

 画像個体の全長:3cm

温帯の小型カジカ

 カジカという種名の魚は、清流に生息する魚である。そのため、国内においてカジカといえば淡水魚というイメージがあるかもしれないが、カジカ類の生息の中心は海である。北の海や深海に多いため、全体的には淡水のカジカ同様冷水魚であるが、室温で飼育できる種も比較的身近にいる。その候補がキヌカジカ、サラサカジカ、イダテンカジカである。また、アナハゼの仲間も和名はハゼだがカジカの仲間である。

 本種は春によく見られ、所によっては初夏でも多く見られた。最初は春に2匹持ち帰り、1匹は2日、1匹は3日でむきエビを食べた。5日で人工餌を食べ、粒餌もフレークも食べた。その次に採集した個体はサイズが大きかったか、初夏で高温が負荷となったためか冷凍アミを食べるのに8日かかった。その翌日フレークを食べ、数日後粒餌も食べた。磯の底生魚は縄張りを持つことが多いが、本種2匹とハオコゼ1匹が同居していても本種に攻撃性はなかった。ただし、大きくなったらその限りではないと考えている。また、カジカの仲間だけあり大口で大きな餌も食べられるため、小さな生き物とは一緒にしないように。常温で飼えて餌も比較的簡単なので、淡水のカジカより飼いやすいと思う。またアナハゼの仲間より小さく、それほど大きな魚を食べないようなので観賞魚的に注目している。ただし、高温にはやや弱いようである。

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