オニボラ1 オニボラ Ellochelon vaigiensis  ボラ目ボラ科
 全長:30cm
 採集・購入時の全長:1.7cm、2.8cm、3cm
 飼育数:3
 餌やり:楽
 性格:一応大人しい(同族にはやや攻撃的?)

 画像個体の全長:1.7cm

ボラ初心者向け

 各鰭が黄色や黒で、国内のボラで唯一安定してカラーがあり、容易に区別できる。体型も丸っこくかわいい系である。ついでに熱帯性でありボラの飼育を始めるなら本種からがいいかもしれない。大きさが図鑑では40cmに達するとしていることが多いが、そんなに大きな個体の情報は見られず実質は30cmだと思う。1匹で飼育していた頃は「作用」がなく完全に観賞用であったが、2匹増やしてからは砂撹拌と油膜取りをするようになった。コケ取りはしないようである。ボラの中では大きい餌を食べられるから、混泳していると他の魚の餌やりに邪魔になりやすい。また、一番大きい個体が餌やりの後にボラの仲間を追い回すようになった。餌を吐くのを狙っているかもしれない。小さい個体はペットショップでも同種を激しく追うのを見ている。

 約2cm以下の小さい時は、同じサイズのワニグチボラのような白と黒のまだら模様があり、鰭の黄色が出ていない。そのためワニグチボラを本種と間違えている例があるが、本種は和歌山県まで南下しないと見られず、胸鰭は黒いため十分区別できる。ただし、根気良く探せば千葉県、神奈川県でも見られるかもしれない。そう思っていたが、オニボラを三重県で見つけたという情報があった。関東の採集者がオニボラ第一発見者を目指してくれないだろうか。タイワンメナダやレアボラ2種(カマヒレボラ、モンナシボラ)より有情である。


成長速度(通常1ヶ月ごとに計測、大きさ単位はcm)

オニボラ1  1.7 →2 →2.5 →3 →3.5 →3.7 →4.7 →5.3

オニボラ2  3 →3.8 →4.5

オニボラ3  2.8 →3.6 →4.4

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