オヤビッチャ Abudefduf vaigiensis
                  スズキ目スズメダイ科
 全長:20cm
 採集・購入時の全長:4cm
 飼育数:1
 餌やり:楽
 性格:凶暴

 画像個体の全長:4.5cm
 ※画像は夜撮影したもので、日中とは体色が異なる

 

死滅回遊魚採集の入門種

 11月初めの夜に、タイ型の青緑色の魚を見つけた。メジナだろうかと思ったが違っていて、スズメダイ類のオヤビッチャだった。寒さに弱い死滅回遊魚で、この超・内湾で見られると思っていなかったので驚いた。死滅回遊魚がよく見られるいい場所ならふつうに見られ、真夏より前に現れる。横縞があり背中が黄色い魚は、本種かテンジクスズメダイである。テンジクスズメダイは1本多く頭にうっすら縞がある。青くて背中が黄色くなかったらロクセンスズメダイだろう。色のほかに尾びれに黒筋が走る。

 スズメダイ類は基本的に凶暴で、デバスズメダイ程度しか例外がいない(それでも同種には凶暴ともいう)。同じ種類でも情報はばらばらだが、スズメダイ類を水槽に入れる時は計画的に。シマスズメダイやイソスズメダイなどが極悪である、などぶれない情報はあり、オヤビッチャやロクセンスズメダイなどはおとなしい方というが、基本的には凶暴なのでランクは上記のようにした。大きな魚か渡り合える魚なら大丈夫というのである。それでメイン水槽には入れずにイソギンポがいるサブ水槽に入れたが、イソギンポが凶暴で水槽の角から出なかった。それでも2日後に冷凍アミ、続いてフレーク餌を食べたが放置はせず、対策をして前方の角にいることが多くなった。それもこちらを見ることが多かった。スズメダイ類は水族館でさんざん見ているので会う前はやる気はなかったが、飼育してみると好きになれた。

 スズメダイ類は大人でも小さく、すぐ人工飼料を食べるが、安全に混泳ができない(底生魚は浮かなければ大丈夫か)。他に魚を入れないで飼うなら楽しいだろう。オヤビッチャはその中では大型で、食べるのに向いているほか老成魚はなかなか迫力がある。体高があるので90cm水槽でも狭くなるが、ロクセンスズメダイは15cm止まりである。こちらの方が南寄りに多い。

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