シマヒイラギ1 シマヒイラギ Leiognathus fasciatus
                   スズキ目ヒイラギ科
 全長:20cm
 採集・購入時の全長:6.8cm
 飼育数:1
 餌やり:少し楽
 性格:大人しい

 画像個体の全長:6.8cm

大きくて糸引きのヒイラギ

 ヒイラギは熱帯に種類が多い魚である。近海には普通のヒイラギ、オキヒイラギ、ヒメヒイラギの3種がおり、体の太さというか体高が段階的に違う。沖縄の種類(最近沖縄より北でもけっこう見つかっているのが判明)には口が下ではなく上に伸びる種もいて、他にも背びれの条が伸びる、サバのような模様があるなど面白い種がいるグループなのだが、観賞魚として売っていることが少ない。傷に弱いのが難点だが、大人しく大きくても20cmで、餌やりは情報が少ないが簡単らしい。アジのような側扁した銀色の体と伸びる口が実は人気なのか、入荷すると速く売れる気がする。

 シマヒイラギは背が高く大きな種で、薄い横縞があり背びれの条が伸長する。鹿児島県で見つかったことがあるが、無論というか買っている。観察ケースに入れるときに一度水から揚がってしまったが、幸い何もなかったようにしていた。一度人工餌を食べているはずなのだが初めは食べても吐き、むきエビしか食べなかった(しらすは未試行)。11日で小さい餌を食べるようになり、見た目より小さいものでないと食べられない。ヒイラギの飼育は5cm以上から2匹以上で始めるのがいいと思う。買った時から大きく、体高は水槽で一番だったが初めは弱気だった。慣れるとやや激しい餌要求を見せ、下手だが餌取りも速くなった。よく胸鰭でステップ的に上に泳ぐが、似ているクロサギの仲間より上を向くのが苦手で、餌取りにおいて不利である。普段の動きは滑らかで優しい雰囲気。今の背びれの条は少し伸びているだけで、長くなるのが楽しみである。

 ところで魚のヒイラギを調べる際は植物のヒイラギが邪魔になるのだが、シマヒイラギという木も存在する。もはや狙っているかのようなネーミングである。

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