タカサゴ1 タカサゴ Pterocaesio digramma
                   スズキ目タカサゴ科
 全長:30cm
 採集・購入時の全長:2.8cm
 飼育数:1
 餌やり:楽
 性格:大人しい(同族にはやや攻撃的?)

 画像個体の全長:2.8cm

なぜかほとんど売られていない

 こんなに小さい個体は写真も見たことがなく、餌の頻度など心配はあったが即買いした。上の画像では赤っぽくなっているが、平常時は背中に鮮やかな青筋が走り南国らしい魚。鮮やかな熱帯魚であるにも関わらず、一部のお店を除いてほとんど売られていない。飼育情報も見当たらないが、同族には攻撃的という情報が通販サイトにある。買った当日から餌を食べていたが、小さくて食べやすい方の粒餌は食べなくなり、大きめの粒を何度も吐きながら食べる。フレーク餌でも同様で、飲み込み率が低いと思われる。冷凍カイアシは猛烈に食べる。その後はどの餌も食べているが、成長しなかった。細いから飼育するなら5cmは欲しい。水族館で見たが7cmの個体でもそんなに大きくない。

 ところで、本種はクマササハナムロ属 Pterocaesioである。トウゴロウイワシのギンイソイワシ属みたいな「タカサゴ科タカサゴ属タカサゴ」とならないような重複よけかと思ったら(それでも謎だが)、なんとタカサゴ属もある。タカサゴ属 Caesioにはタカサゴが入っておらず、むしろウメイロモドキ属かササムロ属という実態であった。昔はタカサゴが入っていたが分離された、だがCaesioの和名はタカサゴ属と最初につけたのだからこのままだ、という背景があると考えられる。こういうのを融通が利かないというのである。学名は最初についたものが優先するが、和名はそのようなルールはない。ゲンゴロウ科なんかはタイプ属がゲンゴロウモドキ属なんだから見習ってほしい。

inserted by FC2 system