コショウダイ1 コショウダイ Plectorhynchus cinctus
                    スズキ目イサキ科
 全長:50cm
 採集・購入時の全長:3.5~4.5cm
 飼育数:4
 餌やり:やや難しい
 性格:凶暴

 画像個体の全長:3.5cm

ちょっといい場所にいる

 真っ黒で尾びれが透明な小さい魚がいたら、恐らくこのコショウダイである。枯れ葉に擬態するような動きをしており、網一つを近づけると急に逃げるが遠くには行かなかった。二つ網なら簡単に捕まる方な魚である。コショウダイの仲間は幼魚と成魚で色彩が違う種が多いが、普通のコショウダイは特殊で大きさによっては成魚模様になったり真っ黒になったりする。上の画像は薄く成魚模様が出ている。磯採集に慣れている人でもその場で何なのか分からないことがあるので、採集者の多い千葉、神奈川ではやや珍しいのかもしれないが、近所の海では毎年現れている。南日本の方が多いのだろうか。

 比較的長期飼育した2匹のうち、1匹は9日で、もう1匹は18日で人工餌を食べた。それまでは人工餌を食べても吐いており、これはクロサギにも同様の性質がある。こういう魚の餌やりは難しい方と思っている。小さいうちは小さい餌しか食べられず、むきエビもしらすもろくに食べられない。大きくなると大きい餌も食べ、5.5cmで甲幅0.9cmのイボショウジンガニを飲み込んでしまった。

 性格はいろいろ情報があり、大人しいとも少し争うとも凶暴ともいわれている。実際飼育していると、3~4匹では少し争うものの一応大人しいと思っていたが、2匹にしてしばらく経つと大きい1匹が突然もう1匹を激しく追った。それ以降はコショウダイを1匹にしており、イソカサゴと、短期間入れていたボラに対してはおとなしかった。しかし突然気性が激しくなるかもしれないので、大事な魚がいるなら一緒にしてはならない。「熱帯のコショウダイの仲間は大人しかったが、同じイサキ科のコロダイは凶暴だった」という情報が1件ある。イサキもコショウダイもコロダイも飼いたい見た目なのだが、イサキ科全般飼うのを避けている。


成長速度(通常1ヶ月ごとに計測、大きさ単位はcm)

コショウダイ  4.5 →2ヶ月弱で6

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